明日から音楽家として生きていく人へ②

セルフプロモーションに必要なツール


マスコミ各社や演奏会の主催者、ブッキング担当者など、お客様とあなたの間に入っている人、つまりあなたに仕事を依頼してくれる人たちへ、あなた自身の事を簡潔にまとめた資料を渡す習慣をつけましょう。

以下にあげるものを最低限持っている必要があります。いや、絶対に必要なのかと言われれば、必ずしもそうではないものの、あった方が良いです。資料を持っている人と、もっていない人が仮に同時にプロモーションに訪れたとして、チョイスする側が信頼しやすいのはどちらでしょうか。自身の演奏活動を広めるにあたって、よりベストを尽くしているといえるのはどちらでしょうか。ここに紹介するものを作成することは決して難しくはないので、ぜひ作ってみて欲しいです。


○名刺・・・これは基本中の基本ですね。


○メールアドレス

個人間や友人関係同士の業務連絡はLINEやメッセンジャーなどのコミュニケーションアプリで大体のことは事足りますが、企業相手だったり、たとえば演奏会の主催者側が一斉に大人数と連絡を取る場合、今でもメールを主体としている事が多いのです。また、ファイルや楽譜の添付にも重宝するので、必ず1つはメールアドレスを作っておきましょう。


※メールアドレスはどこで作ればよい?

→迷惑メールに分類されてしまう可能性があるものの、最初はgmailやyahooメールなど、フリーのもので充分です。icloudのメールアドレスでももちろんOK。料金を支払えば、独自ドメイン(@以降を指定できる)アドレスも使用可能となります。

詳細は、各ホームページ等を確認してほしい。

電話番号・・・フリーの音楽家の場合、携帯電話の電話番号で良い。

住所・・・特に女性奏者の場合、自宅住所を載せるのは避けた方が良いです。楽譜などの郵送の必要がある場合は、担当者にのみ教えるという対応が必要でしょう。


紙資料

セルフプロモーションの要と言えるのが紙資料です。紙資料とは、プロフィールを紙に纏めたもの。レコード会社や芸能事務所では、タレントの売り込みの為に必ずこの資料を用います。また、特にマスコミ各社へプロモーションをする場合、先方としてもこれを貰える事が前提となっている事が多く、紙資料がないという事は、あなたが検討の俎上に乗らない可能性があり、致命的なのです。

内容はなるべく、簡潔に。読む人の負担を考えると、できればA4、1枚(両面)。多くても両面記載で2枚程度が理想ではないでしょうか。要するに、あなたが誰で、どんな事をしている(したい)人なのかが伝わるのもであれば良いです。

上記踏まえたうえで、紙資料には以下の事項を最低限記載します。


○写真

演奏家として活動する際に使用する写真。アーティスト写真とも呼ぶ。バストアップのものを最低1枚。あなたの個性と魅力がうまく表現されているものを選んでほしい。


○名前

基本的には本名で活動すると思いますが、「ドン小西」「つのだ☆ひろ」のような芸名でも構わないでしょう。


○プロフィール

ここに記載するのは、「○×音大卒業。トランペットを某氏に師事、~」のような、出身大学・師事歴、コンクール歴などを書いた一般的なもので構わないです。そういう杓子定規なのではなくて、例えば「こりん星から来ました!♡」みたいな感じで奇をてらっていきたい、新しい感じにしたいという人は、それでも問題なし。しかし、あまり独りよがりにならず、相手に情報が正確に伝わるものにする事が望ましい。ただの調子に乗ったバカだと思われないように気を付けましょう。もちろん、箇条書きでも構いません。


○今後の活動予定

日時や、会場名、公演名など決まっている範囲で全て記載しましょう。どんなに小さな事でも、人前で演奏する内容はもれなく全て書くことが重要です。なぜならば、自分にとってちっぽけなことでも相手によっては興味を持ってくれるかもしれないし、例えばその件が番組等で扱うネタと繋がっていたりする可能性もあり、そこから話題が広がるかもしれないからです。

20○○/○/○@××ホール 「ソロリサイタル~ウィーンの風~」

20○○/○/○@××ホール 「AB交響楽団○回定期演奏会」オーケストラ奏者として賛助出演

20○○/○/○@××サロン 「公演タイトル」弦楽四重奏のチェロ奏者として出演

など。自分がメインの場合でも、賛助の場合でも、相手にきちんと伝わるように記載した方が良いです。特に、アマチュアオーケストラで演奏する場合でも、必ず記載しましょう。理由としては、第一に、オケがアマチュアかプロかという尺度を、一般の人はもっていないことが多いのです。第二に、アマチュアオーケストラの人脈は侮れず、資料を渡した人とそのオーケストラの誰かが繋がっている場合もあり得ます。

とにかく、人前でやる演奏は全て記載しhましょう。さらに、代表的な演奏曲を記載するのも親切で喜ばれます。そして、適宜アップデートすることも忘れないようにしましょう。


○活動履歴

「今後の演奏予定」で記載したものの中から、終了したものを活動履歴に移していきます。相手に渡すときにどれくらい過去のものまで残しておくかについては、分量にもよりますが、だいたい半年から1年分が目安です。それ以上古い物は、自分にとって転機になったものや、業績として残したいものだけをピックアップして記載しましょう。紙資料の総量が3枚を超えない範囲で、あなたの裁量で調整して下さい。


○映像/音源

自分の映像や音を収めたCDR、DVDの類をコピーして持ち歩いても良いですが、最近はYoutubeのような場所にアップして、タブレット端末などでその都度聴かせて回るという形が多いです。専門業者に制作してもらった素材があればもちろんそれに越したことはないですが、序盤の活動では無理して予算を投入する必要もありません。要は、伝われば良いのです。これは私の感覚に過ぎませんが、プロ相手にアピールする場合、映像の編集クオリティはあまり関係ないように思います。素人相手の場合ほど、綺麗に商品のように作った方が喜ばれます。


※では、どんな素材を用意するか

→これはあなたがどのような活動をしていきたいのか、何をプロモーションしたいのかにもよりますが、大まかには言えば、3分程度に抜粋、あるいはその程度で終わる作品を、タイプ別に2~3曲ほど準備するだけで良いです。ただ、その中に1曲誰が聞いても知っている有名曲を入れておく事をお勧めします。玄人好みの選曲などという事は考えず、あくまでも、あなたに興味のない人に、少しでも興味を持ってもらうには何を届ければ良いかという点を重視して選んでみましょう。

そのうえで、いくつか典型的な場面を想定して、以下の通り記載します。


○次回の演奏会を宣伝するには

→《その中で最も有名な作品を紹介できる環境を整えておく》クラシックの奏者にとっては有名な作品でも、一般的には全く知られていないという事はよくあります。あなたの演奏でなくても構わないので、youtubeに公開されているページをブックマークなどしておいて、「たとえばこんな曲をやります」という風に、いつでも見せられるようにしておくと良いでしょう。


○あなた自身をプロモーションするには

→簡単な動画を撮影して、youtubeにアップしておくと良いです。シチュエーションや曲などは、自問自答して、あなた自身の魅力と活動が最も伝わりやすい物を準備しましょう。必ずしもお金をかける必要はありません。

空飛ぶ指揮者 JUNPEI FUJITA

空飛ぶ指揮者 藤田淳平オフィシャルサイト。公演予定やプロフィールなど。

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